自由な国に生まれて良かった。そして、自由な国の成り立ちについて考える。

f:id:Jun77:20200405003112j:plain

ここ数日のネットの話題は、「即ロックダウンすべき」「早く”緊急事態宣言”を出すべきだ」「NYでは…」「ロンドンでは...」「シンガポールでは...」といったこの危機的状況下で日本がとるべき行動へのリクエストとその根拠(?)となる他国との比較…。

 

政府が出している広報に目を向け、各国の友人から届く現地の様子やニュースをみていると、つくづく自由な国に生まれてよかったなぁ、と感謝している。

どうやら、日本は、国からなんら命令も強制もされない仕組みになっている。国民ひとり1人が、責任をもって物事を判断し、行動をすることで成り立っている極めて自由が保障された国なのだ。

突然の政府からの命令によって生活を脅かされる心配は何もなく、安心して生きていけることに感謝の気持ちでいっぱいになってきた。

 

他国は、どうか。

外出禁止令が出され、警官が街をウロウロし、違反すれば罰金が待っている。今回、外出禁止令程度ならまだしも、他のどんなことでも政府の一言で如何様にもなると考えるとゾッとする。

 

日本は、残念ながら(?)緊急事態宣言が出たところで”外出自粛要請”以上のものは政府から出てこない。つまり、いま、各都道府県知事が必至で訴えている”外出自粛要請”が、最大限のメッセージであり、他国でいうところの”外出禁止令”と同等なのである。既に。

 

既に、フルマックスのメッセージが出ているのに、それを理解せずに緊急事態宣言を求めている人達は、どういった思考回路になっているんだろうか。緊急事態宣言がなんたるものかを知らずに騒いでいるだけ???そんなに政府に支配されたいの???とどうにも理解しがたい状況。

 

そして、メディアも”外出自粛要請”が”外出禁止”と同等の意味をもつこと、自粛要請以上のことが日本では出来ないことをもっとアナウンスしたらよいのに、なぜ、黙っているのか…。

 

ここから先は、なぜ日本はこんなに自由な国なんだろうか、と私なりに考えたこと。もしかしたら、検討違いなこともあるかもしれないのでご容赦を。
政府の指揮命令が弱い理由として考えられるのは、その昔、政府の権限が強すぎて暴走を止められなかったことに起因するのではないか。国民の誰もが望んでいない戦争に巻き込まれ、徴兵や空襲で命を落とすことになったのは、当時の政府の在り方に問題があったからだろう。同じ過ちを繰り返さないために、(どういった経緯で、誰の考えが反映されてかは調べていないが)現状の、強制力を持った指示命令が出せない仕組みになったということだと思う。

 

いま、自由な国で暮らせていることを幸せだと思う。
そして、それは、多大なる犠牲を払った過去の間違いのうえで成立していること。

そのことも自覚したうえで、今取るべき行動を一人一人がしっかりやっていくより他はないんじゃないかな。
政府の一声で、生活が一変するような国には、安心して住めないな。。。