各国の新型コロナ対応を見ながら、日本と英国の文化の違いに思いを馳せる

f:id:Jun77:20200330223031j:plain

まずはじめに。

”日本と英国の文化の違い”と書いたのに、写真がメルボルン@オーストラリアでごめんなさい。英国の写真、パッと出てこなかったのですよ…。

 

今回の大騒動で、あの国が緊急事態宣言を出したとか、あの都市がロックアウトしたとか、警察が街中ウロウロしてる、病院の状況がどうだ、PCR検査の検査数が多い少ない、症状がなければ陽性であっても感染者にカウントするのかしないのか、休業・失業補償がどうとかこうとか…、それはそれはインターネットの恩恵をフルに使って、様々な情報が比較されている。

比較する場合は前提条件を揃える、またはその背景をよく理解していないと、思わぬミスリードに繋がりかねないと思うのだけれど、上辺だけで騒いでいる感が否めなくもない…。

 

もっぱらの噂は、東京が近々ロックアウトするということだけれど、緊急事態宣言を出したところで、外出自粛”要請”にしか、どうもならなさそう。つまりは、現状と何にも変わらないわけ。もしかすると強制力はないにしても、警察官が協力的に動いて、”用事のない人は、家に帰るようにー!”とかって声掛けをしてくれるかも?しれないけれど…。某社会主義国家のように警察官が自宅に来ることもないだろうし、ケータイアプリで行動追跡されることもないだろうし。

 

あ、書こうと思ったことからズレてきた。

 

そう。

ニュースを見ながら、各国色々だなぁと思って、英国滞在時に驚いた文化の違いを思い出したのだ。日本で当たり前だと思っていたことと、英国での当たり前が全然違った。

どれも共通するのは、日本だと予測できうるネガティブな状況をいかに減らすかに注力するけれど、英国ではネガティブな状況をどうやって切り抜けるかに重きを置いている感じ。

 

例えば。

英国のデパートで、B品と思われる商品が平然と売られている。平然とではないにしても、「ボタンが取れてます」とか「変色してます」とかのremark付でディスカウントされた金額で店頭に並んでいるのだ。

日本だったら、不良品を出さないような管理をするだろうし、不良品があったら店頭に並べないと思う。少なくとも、デパートでは…。

だけど、英国では、恐らく不良品をだしてしまうことは仕方がないことだと受入れ、どうやったら売れるかを考えているように思う。

 

他にも、クレジットカードのポイントが航空会社のマイレージにうまく移行されなかったことがあるんだけれど、クレームの連絡を入れたら、あっさりとお詫びのボーナスポイントを付けて対応してくれた。まぁ、ボーナスポイントを付けてもらったところで、スムーズにいかない場合も多々あるというのがトリッキーなところではあるけれど、まぁ、客からクレーム来たら、目の前の事象を解決するだけじゃなくて、オマケをつけるあたり面白いな、と思った次第。

日本だったら、絶対にポイント移行にミスがないようにシステム設計するだろうし、仮にクレームが入っても簡単にオマケを付ける文化になってないように思う。

 

で、えと、何が書きたかったかというと。

 

今回の新型コロナの大騒動、自国の常識・視点だけで他国をみてみても、理解できることは少ないと思うし、ミスリードすることも多いんじゃないかな、ということ。

他国でやっていることを、そのまま自国に当てはめられるわけでもなし。

 

なんでこんな判断をしているんだろう、その背景にあるものは?根拠は?ということにまで目を向けてから、日本でも取り入れられるのか考えるようにしたいもの。

日本には日本の法律があるわけで。

もちろん修正すべきものもあるんだろうけど、安直に批判したところで、なんら進展しないよね。全体をみることを忘れないようにしたいなぁ。