世界は繋がってしまっている

50ヵ国以上を訪ね、海外生活を何度か経験し、世界中に知り合いがいて、自由に世界を行き来できる状況を凄くありがたく、幸せに感じていた。

 

「世界は繋がっている!」ことを、すごくポジティブに捉えていた。

ただ、いま、新型コロナウィルスで各地が大変なことになっている中、「世界は繋がってしまっている」という若干ネガティブな表現を使わざるを得ない気分。

 

中国から始まったニュースが、瞬く間に世界に広がり、そして、中国と同じような状況が瞬く間に世界に広がっている。

日本でトイレットペーパーがスーパーの棚から消えた!とニュースになった頃には、オーストラリアのスーパーでもトイレットペーパーが消えていた。

中国が、韓国が、イタリアが、スペインが大変だーーーと、ニュースをみていたら、あっという間にニューヨークもロンドンも外出規制が掛かってしまった。

 

小さな小さなウィルスは、人の往来にくっついて、世界中を飛び回っている。

飛行機や船には、夢や希望がいっぱい詰まってるもんだと思っていたけど、思わぬものも運んでしまっていた。

 

…と、きれいごと風に書いたけど、タンカーのバラスト水の問題は昔からあったし、植物の持ち込みが規制されていることも多いし、夢や希望だけが世界を行き来しているわけじゃないことは、知っていたんだけれどもね。

 

自由に世界を往来し、インターネットで世界中の情報を拾い、世界は繋がっているということを今までだって知っていたけれど、それ以上に繋がっていることをあらためて実感しているという感じかなぁ。

 

知らないあの国のあの人とも、どこかで繋がっている。

今は、ただただ、事態が収束することを祈るしかない。

そして、自分自身が感染する可能性もあること、誰かにうつしてしまうかもしれないこと、発症してしまうかもしれないこと、医療機関にお世話になるかもしれず、命の保障もないかもしれないことを、どれだけ自覚して行動できるか。

 

3/23-24に東京の街を歩くと、大幅に人通りが減った感じはなかったなぁ。

むしろ増えた印象。

そろそろ自宅のストックマスクも切れてくる人が多いのか、マスク率も下がってきた気もする。

 

オリンピックの延期も決まったし、新型コロナウィルスの脅威について堂々と語れるようになった今、危機的状況を回避する施策が次々と出てくる、のか。

 

広がってしまったウィルスを、もう、誰にも止めることはできなくて。

どうやって終息するのかも、全く分からないのだけれど、今は、有識者のコメントをインターネットで拾いながら、自宅でひっそりと過ごすしかない。

 

あとは、時々、家の周りを散歩、ね。

そして、世界中を歩き回ることのかわりに、しばらくインターネットの中をグルグルしてみます。

 

Love for all.